伝統ある宇和島のお祭り

宇和島は歴史のある町なので、古来行われてきた有名なお祭りが幾つもあります。

「牛鬼」は5、6m牛の形をしていますが、長い首と鬼の顔を持ち、剣のシッポが付いており、見るからに恐ろしい形相をしています。

7月22日~24日に毎年開催される「和霊大祭・うわじま牛鬼まつり」などで数十人の人に担ぎ上げられ、ブーブーと子供が鳴らす竹ボラを従えて練り歩き、家々に顔を突っ込んで悪魔払いを行う勇壮なお祭りです。

村中、大声を上げて走り回る「牛鬼」は恐ろしいものとして枕草子にも出てきますが、この「牛鬼」を近隣の村々には山伏が退治したという言い伝えが残されています。

「八ツ鹿踊り」は仙台藩のしし踊りがその起源といわれていますが、伊達家が宇和島に分封されたときに定着し、今日に至ったといわれています。

12、13歳の少年8人が鹿の頭を付け、上半身を赤い布で覆い、手甲・脚絆を付け草履をはき太鼓を打ちながら踊ります。

細やかな人情味溢れる哀愁を帯びた歌に合わせて、ゆっくりと優雅に踊ります。

毎年10月29日には宇和津彦神社のお祭りがおこなわれますが、「牛鬼」とともに「八ツ鹿踊り」は宇和島を代表する出し物となっています。

その他伊達藩時代から受け継がれた「宇和島さんさ」の優雅な旋律に、ふりを付けた「さんさ踊り」にも有名です。